「ただのサボりではないということですか? もしそうなら、そもそもサボりの語源は、」
「はい。単なる面倒くさいとか、面白くないとか、 そういうことじゃなくて。もちろん、 退院したくないという気持ちがあるのだとしても、 感じるんですよね。もっと深い所からくる違和感を。」
福田は少し考えて、きっぱりと言った。
「じゃあ聞けばいいじゃないですか。 本人に違和感を感じると言えばいいじゃないですか。そもそも、 違和感を媒介に、心的深層意識を現実意識に求めた研究者は、」
「そっそんなことしてもいいんでしょうか? 相手に嫌な思いをさせないでしょうか?」
「嫌な思い? それをアスペの僕に聞いていますか? そもそもアスペルガー症候群とは、」
「あっ。すいません。自分で考えるべきことでもありますよね。 けど、なんだか話せてよかったです。ありがとうございました。」
「はい。単なる面倒くさいとか、面白くないとか、
福田は少し考えて、きっぱりと言った。
「じゃあ聞けばいいじゃないですか。
「そっそんなことしてもいいんでしょうか? 相手に嫌な思いをさせないでしょうか?」
「嫌な思い? それをアスペの僕に聞いていますか? そもそもアスペルガー症候群とは、」
「あっ。すいません。自分で考えるべきことでもありますよね。
そう言って別れた後、野間は相談室の前を通り過ぎて、 医局棟に向かった。
医局の部屋に入ると、ビクッと立ち上がる影が見えた。
「おっおぉ。野間君かぁ。びっくりさせるなよ。
「はぁ。そうですか? 全く違う人間だと思いますが。」
「そんなことより、何の用だ? こっちは、机に伏せて瞑想しながら、
野間は、ただの居眠りのことね、と思いながら、
すると、「おーっ。いいねぇ。違和感を手繰り寄せて、
そして、野間が照れていると、続けてこう言った。
「ただ皮をかぶりすぎだ。」
「皮ですか?」
「そう皮。このヒントについては、お前の先輩に聞いてみろ。
野間が引いて見ていると、冷静になったのか。
「いや待て。今のは無しだ。取り消してくれ。倍返しだ!
そして、「殻だ。言い間違えたよ。
野間が考え込むと「あとは自分で考えろ」。そう言うと、
(つづく)
0 件のコメント:
コメントを投稿