終了後、野間はすぐに病棟に向かった。小林に会うためだ。
病棟に入ると、探すまでもなく、 目の前のフロアーでテレビを見ている小林を見つけた。
普通に座っている様子を見て、 やっぱりサボりかとがっくりしながら声をかけた。
「小林さん。」
小林は、慌てる様子もなく「ああ。こんにちは。」と答えて、 またテレビに向き直った。
「あっ。あの。1回目のグループワークが今終わりました。 小林さんは体調不良ということでしたが、もう大丈夫なんですか? 」
テレビを見たまま、考えているのか小林の反応がない。 しばらく待ったあと、野間が「あのぅ」と話しかけると、 今度はさっと小林が振り返った。そして、ニコニコとした笑顔で「 はい。大丈夫です。失礼しました。時々、 急に気分が悪くなる時があります。疲れのせいかもしれません。 けど、今度は体調も整えてちゃんと出たいと思っていますから、 よろしくお願いします。」と話した。
普通に座っている様子を見て、
「小林さん。」
小林は、慌てる様子もなく「ああ。こんにちは。」と答えて、
「あっ。あの。1回目のグループワークが今終わりました。
テレビを見たまま、考えているのか小林の反応がない。
野間は、笑顔で、 こちらが望む模範解答をあっさりと口にする姿に違和感を持った。違和感を持ったが、だからどうだという理由は見つけられない。
散歩に行く、という小林をただ見送った。
散歩に行く、という小林をただ見送った。
相談室に戻る途中、偶然に福田と会った。
福田はすぐに今日のグループワーク様子を尋ねてきた。野間は、導入としては上手くいったと思う、として、 患者の反応などを伝えた。
そして、小林が欠席して病棟でテレビを見ていた話をした。
すると、福田は冷静に答えた。
「そのように話すということは、 野間さんとしてはサボりじゃないかと思っているんですね。 私がなぜそう思ったのかというと、」
「はい。そう思いました。 特別体調が悪そうに見えませんでしたから。」
「なるほど。病棟で普段から様子を見ている野間さんであれば、 そういった判断もつくのでしょう。これが仮に私なら、」
「それから、福田さん。それよりも気になるのは、小林さんは体調不良についてしっかりと説明して、しかも次回はちゃんと出ると笑顔で言うんです。これって何だかおかしくありませんか?」
福田はすぐに今日のグループワーク様子を尋ねてきた。野間は、導入としては上手くいったと思う、として、
そして、小林が欠席して病棟でテレビを見ていた話をした。
すると、福田は冷静に答えた。
「そのように話すということは、
「はい。そう思いました。
「なるほど。病棟で普段から様子を見ている野間さんであれば、
「それから、福田さん。それよりも気になるのは、小林さんは体調不良についてしっかりと説明して、しかも次回はちゃんと出ると笑顔で言うんです。これって何だかおかしくありませんか?」
(つづく)
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