野間は、すぐには閉鎖病棟に向かわなかった。
閉鎖病棟の担当の室長に、山田さんの話を聞いたり、 相談室の個人記録を見てみようと思ったからだ。
閉鎖病棟の担当の室長に、山田さんの話を聞いたり、
相談室に着いたが、やはり室長はいない。
とりあえず、棚に並ぶ入院患者の個人記録を探すことにした。
山田さんの記録ファイルはすぐに見つかった。見つかったが、 そのあまりの薄さに野間はがっかりしてしまった。
一応、開いてみたが、 名前や住所などの紙が一枚挟まっているだけだった。
とりあえず、棚に並ぶ入院患者の個人記録を探すことにした。
山田さんの記録ファイルはすぐに見つかった。見つかったが、
一応、開いてみたが、
今もそうだが、 昔からそれだけ動きのない患者だったということだろうか。
精神保健福祉士が支援に動くのは、事例性と言って、 生活上の問題が出てきた時に関わりが始まる場合が多い。
もっとも、この病院に精神保健福祉士が採用されたのは、 わずか10年ほど前のことだ。それも関係しているのだろう。
山田さんが入院したのはもっとずっと前なのだから。
もっとも、この病院に精神保健福祉士が採用されたのは、
山田さんが入院したのはもっとずっと前なのだから。
そうこうしていると、室長が帰ってきた。
野間が声をかけると、いつものようににこにこして返事をする。
山田さんの話をすると、その笑顔がさらに強くなった。
野間が、どうしたのか尋ねると、室長は「 新人研修のときのリベンジだね〜。」と言った。
さらに、「1つ言っておきますが、彼は多弁な人ですよ。」 と言った。そして、一呼吸おいて、「受験生。頑張って下さいね。 それじゃあ!」。そう言って、にこにこしながら出ていった。
野間が声をかけると、いつものようににこにこして返事をする。
山田さんの話をすると、その笑顔がさらに強くなった。
野間が、どうしたのか尋ねると、室長は「
さらに、「1つ言っておきますが、彼は多弁な人ですよ。」
野間には訳がわからなかった。
「山田さんが多弁で、自分が受験生?」
よく分からなかったが、とにかく山田さんに会うしかなさそうだ。そう思い、野間は閉鎖病棟に向かった。
「山田さんが多弁で、自分が受験生?」
よく分からなかったが、とにかく山田さんに会うしかなさそうだ。そう思い、野間は閉鎖病棟に向かった。
(つづく)
0 件のコメント:
コメントを投稿