鍵を使って病棟に入り、 入ってすぐのナースステーションに声をかけた。
「成宮先生から山田さんと面接するように言われて来ました。」
「はいはい。どうぞ。部屋にいると思いますよ。」
中年の男性看護師が返事する。
「成宮先生から山田さんと面接するように言われて来ました。」
「はいはい。どうぞ。部屋にいると思いますよ。」
中年の男性看護師が返事する。
閉鎖病棟は男性看護師の割合が高い。いざという時に、 状態の悪い患者に対応するためだ。
精神科病院の男性看護師はそのような役割も担うため、 腕っぷしのいい人が少なくない。
あまり活躍する場面がないにこしたことはないが。
精神科病院の男性看護師はそのような役割も担うため、
あまり活躍する場面がないにこしたことはないが。
野間は、各 病室の入口付近にある名札を確認しながら廊下を歩いていく。
昼下がりの時間帯で昼寝をしている人が多いせいか、 病棟は静まり返っている。 中央のフロアーにあるテレビの音だけが小さくノイズのように聞こ える。
日当たりはあまり良くない。薄暗く、ひんやりとしていて、 やや湿気を感じる。
昼下がりの時間帯で昼寝をしている人が多いせいか、
日当たりはあまり良くない。薄暗く、ひんやりとしていて、
野間は、迷わず、更に奥に進む。 去年と部屋は変わっていないだろう。
予想通り、一番奥の部屋の山田さんの名札を確認し、緊張しながら、 そっと中を覗き込む。
4人部屋の一番奥。鉄格子がはめてある窓から外を眺めるように、 ベットに腰を掛けている山田さんを見つけた。 どうやら部屋に一人のようだ。
予想通り、一番奥の部屋の山田さんの名札を確認し、緊張しながら、
4人部屋の一番奥。鉄格子がはめてある窓から外を眺めるように、
野間は、一呼吸してから明るく声をかけた。
「こんにちは。ケースワーカーの野間です。 ちょっとおじゃましてもよろしいでしょうか?」
山田さんは反応しない。
野間は、予想通りという風に続けた。
「いや〜。今日はいい天気ですねぇ。」そう言って、 ゆっくり窓に向かって歩いた。
窓に向かって座る山田さんの隣あたりに来て、もう一回「いや〜 いい天気だ。」と言って立ち止まった。
「そう思いませんか?」そう言って山田さんに顔を向ける。
しかし、全く反応はない。
山田さんは、誰もいないかのように、 ただ変わらずに外を眺めている。
「こんにちは。ケースワーカーの野間です。
山田さんは反応しない。
野間は、予想通りという風に続けた。
「いや〜。今日はいい天気ですねぇ。」そう言って、
窓に向かって座る山田さんの隣あたりに来て、もう一回「いや〜
「そう思いませんか?」そう言って山田さんに顔を向ける。
しかし、全く反応はない。
山田さんは、誰もいないかのように、
(つづく)
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